ロードバイクの選び方:決定版購入ガイド
次のロードバイクを選ぶ際に役立つ情報をすべてCanyonのエキスパートがわかりやすくお伝えします。ロードバイクのさまざまな種類や自分の乗り方に完璧にフィットするモデルの選び方を解説。何シーズンでも何年でも楽しんで乗れるバイクを見つけましょう。


最近はロードバイクのオプションがあまりにも増えすぎて、適切なロードバイクを選ぶのが少し大変になっていることをCanyonは理解しています。ロードバイクのモデルによってジオメトリーからギア設定、フレーム素材、タイヤ、内蔵機能までさまざまな点が異なり、考えなければならないことがたくさんあります。
しかし心配はいりません。あなたのライディングスタイルや予算に応じて最適なバイクを選ぶお手伝いをいたします。
目次
ロードバイクの選び方:その1
ロードバイクを選ぶときは、なによりもまず、乗り方とどのような道を走るかが最も重要です。
たとえば、未舗装のグラベルを長距離走る場合は、絶妙なバランスで効率を求めた超軽量ロードレース用バイクを選ぶ意味はありません。このようなバイクはオンロードから外れるとそのスピードを失ってしまいます。
同じように、効率性が求められるトライアスロンやロードレースを戦うライダーは、頑丈でどんな地形にも対応するバイクパッキング用グラベルロードバイクでは思うように走れません。オフロード用ブロックタイヤを装備しリラックスした快適性重視のジオメトリーとなっているこのようなバイクは、速さを競うロードレースには向いていません。
ロードバイク選びの最初の一歩は、自分がどんな乗り方をしたいかを明確に思い描くことです。
- ロードレースを全力で走る?
- オフロードを走る長い旅に出る?
- シクロクロスやタイムトライアル、トライアスロンといった特殊な競技に使用する?
- どのような使い方をしたいかが見えてきましたか?
用途が決まったら、ロードバイク選びの最も重要な部分が確定します。
次に、細かいところを詰めていきましょう。
- Canyonのどのロードバイクモデルがあなたの乗り方に最適かを理解する
- 予算に合うモデルを選ぶ
- そのモデルにあなたの体格に合うサイズがあることを確認する
具体的に見ていきましょう。
ロードバイクの種類とライディングスタイルを理解する
ロードバイクにも、さまざまなライディングスタイルや好みに合わせて幅広い種類のモデルがあります。それぞれのバイクは、ジオメトリー(フレームの寸法や角度)、素材、独自の設計的特徴が異なっています。
空力性能と運動性能に特化したバイクはレースに最適で、リラックスできるアップライトなポジションのバイクはロングライドでの快適性が重視された設計となっています。フレーム素材は軽量なカーボン素材や堅牢性に優れたアルミなどがあり、バイクのパフォーマンスや価格を左右する要素となっています。
自分のニーズに最適なバイクを選ぶには、この違いを理解することが非常に大切です。速さ、ロングライドへの適性、汎用性の高さ、またはそれらのバランスのよいバイクなど、自身の目的に適したロードバイクを探しましょう。それでは、オンロードの最も一般的なライディングスタイルとそれぞれに最適なバイクを詳しく見てみましょう。
レース仕様ロードバイク:速さを追求
スムーズなアスファルトを全開で走るために作られたロードレース用バイクは、最大効率で走るための軽量エアロフレームが特長です。一般的に、このようなバイクは「尖った」特性を持っていて、機敏なハンドリング特性と、空気抵抗を最小限に抑えるためにバイクの上に覆いかぶさるような水平なポジションを取る「アグレッシブ」なジオメトリーとなっています。
ロードレースを走るときや、トレーニングライドやエクササイズで限界に挑むときは、AeroadやUltimateが必要となります。
Canyonのプロロード選手はほとんどのレースでAeroadを使用しています。マチュー・ファンデルプールがロード世界選手権を制したときに乗ったバイクであり、空力性能はプロレースで現在使用されているバイクの中でトップレベルとなっています。スピードを極めたバイクです。
Ultimateはオールラウンドなレースバイクで、特にクライマーの選手に向けたものとなっています。
エンデュランスロードバイク:長距離での快適性を重視
もし超長距離をリラックスして快適に、しかも楽に高速で走りたいと思ったら、エンデュランスバイクのEnduraceなどがよいでしょう。
乗車姿勢が比較的リラックスしていて、ハンドルバーが近めになっているのでサドルに座っているときにアップライトなポジションになり、腕や肩、背中にかかる力が少なく、何日も走り続けても楽で体がフレッシュに保たれます。このポジションでも高速性は十分で、Canyonのロードバイクの特長である安心して扱える圧倒的なハンドリング精度もそのままです。レース用のハイエンドモデルと比べると速さは少し劣りますが、その分快適性に優れています。
トライアスロンバイク:バイクパートに特化した設計
トライアスロンレースでのニーズに特化した構造のトライアスロンバイクは、空力特性の最適化を最重視した設計となっています。エアロ効果が最適化されたフレーム形状、リムハイトの高いエアロホイール、バイクに覆いかぶさるように水平なポジションを取るための特殊なコクピットを装備して走行効率が最大限に高められています。
特に、最先端モデルは携帯ツール、補給食、ドリンクなどをフレーム内に収納できる特殊設計となっていて、この競技に不可欠なものを便利に携帯できるようになっています。一体型ストレージソリューションは抵抗削減に役立つだけでなく、バイクパートを走る選手が必要なものを簡単に取り出せるというメリットもあります。
サム・レイドローとローラ・フィリップによってトライアスロン世界選手権で複数回優勝した実績を持つSpeedmaxは、究極のトライアスロンバイクと言えます。
空力的に洗練されていて、調整幅が大きくて完璧なフィッティングが可能、シンプルで効率化されたツールストレージ、フレーム一体型のドリンクおよび補給食ストレージと、さまざまな魅力が詰まっています。まさに勝つためのバイクなのです。
タイムトライアル:全開走行の速さを追求
タイムトライアルバイクは、オンロードを走る際の空力効率を最大化することに特化した設計となっています。そういう意味ではトライアスロンバイクに似ています。しかし、タイムトライアルは距離が短いため、トライアスロンバイク独自のストレージ機能は備えていません。
世界選手権を制したSpeedmax CFRのスピードは、ロードレースのタイムトライアルでも有効です。UCI規則に完全準拠したタイムトライアル専用設計のSpeedmax CFR TTは、1秒を争うライダーに向けた、他の追随を許さないバイクです。
トラックバイク:トラック競技のために作られたバイク
トラックバイクはスムーズな路面でバンク角がついたトラックを走るためのバイクで、不要なパーツをすべて取り払い、わずかな隙も許されないレースに向けてスピードを追求しています。シングルスピードの固定ギア構成でブレーキはなく、最高の速さを得るためにシンプルさと効率性を体現したバイクとなっています。
世界最先端のエンジニアが開発し、世界最高峰の選手たちの手でテストを実施。Speedmax CFR Trackは世界各地の競技場で開催されるビッグレースで1秒を争うために作られました。
Canyonのバイクの中で史上最高の空力性能を誇るこのバイクは、究極のコントロール性と使いやすさを追求した完全調整可能なコクピットシステム、あらゆるトラック競技に完璧に最適化するためハンドルバーとホイールが交換可能な点が特長です。トラックを走るサラブレッドとも言えるバイクです。
シクロクロスレース:シクロクロスのコースに最適化
シクロクロスバイクは、過酷で多種多様な地形を利用したシクロクロスコースに向けた設計となっています。泥や芝生、グラベルの路面に障害物が立ちはだかるコースを攻略するため、クイックで機敏に動くハンドリングで運動性能が非常に高く、泥が付着しないようにタイヤクリアランスが広めに作られているため、すばやい動きでコースを高速で駆け抜けるような走り方に最適です。
Canyon Infliteはシクロクロス世界選手権で数多くのタイトルを獲得。シクロクロスバイクのチャンピオンマシンという名誉を誇る、世界トップクラスのバイクです。
マチュー・ファンデルプールが選んだこのバイクは「あらゆる面でシクロクロスレースに最適化されたバイク」となっています。フレームに泥が付着しないのでピット回数が減り、ジオメトリーはシクロクロスに最適化されていて自信を持って操れる特性となっており、独自の曲げ加工が施されたシートチューブは担ぎやすくなっています。
Canyonのロードバイクモデル:あなたに最適なモデルを
お気に入りのデザインは決まりましたか?
それでは、自分の用途に合ったモデルを選びましょう。Canyonの各モデルの名前は規則的に付けられているため、選びやすくなっています。
バイクの製品ページをいくつか見てみると、Canyonのバイクの名前の付け方に特徴があることがわかります。2つ例を挙げてみると、「Endurace CF SLX 8 Di2 Aero」や「Endurace 6」といった感じです。
この名前がバイクの特徴をすべて表しています。
Canyonのロードバイクの名前に付いている数字の意味は?
簡単に言うと、名前の番号が大きいほど上位グレードのコンポーネントを搭載しています。
Canyonの最も安価なバイクモデルでも、標準的な現行バイクコンポーネントは信頼性と耐久性の面で十分な性能があるので、この点はご心配不要です。このため、Endurace 6であっても、メンテナンスやケアを十分に行えば、地球上のあらゆる場所を駆け巡ることができる性能があります。
しかし、番号が大きいバイクになるほど高品質コンポーネントを装備しているため、重量が大幅に軽くなり、使い心地もよく、より快適で、ライドを重ねるたびにこの違いが大きく感じられるようになります。
上位モデルのようにアップグレードする例としては、電動変速システム、カーボンホイール、高性能タイヤに換装するという方法があります。これらはすべてフィーリングがよく、こういったパーツにアップグレードすると速さや快適性が間違いなく大幅にアップします。なお、標準装備のコンポーネントは壮大なライドに挑む場合にも十分に機能し、ご満足いただける性能となっています。
CFR、CF SLX、CFという名前の持つ意味は?
ほとんどの場合、これはフレーム素材を表しています。CFRという名前が付いたバイクは世界最高のカーボン素材を使用。CF SLXはハイエンドの高品質カーボン、CFは高品質カーボンを使用しています。もちろん、ハイエンドモデルに近いほど搭載コンポーネントも全般的にハイスペックとなっています。
CFR | プロが選ぶ機材:CFRの名を冠するバイクは、Canyonが製造するバイクの中でも頂点に位置するものです。プロがレースに使用し、最高グレードのカーボン素材で製造され、市販されている最高グレードのパーツを装備したバイクとなっています。 |
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CF SLX | 完璧を目指した技術力:CF SLXは、チャンピオンと同レベルのパフォーマンスを少し抑えめの価格帯で提供する、トップアマチュア選手向けのモデルです。超軽量カーボンフレームは同一シリーズのCFRモデルよりはわずかに重いものの、世界をリードするメーカーのハイエンドコンポーネントを搭載しています。 |
CF | 汎用性が高いカーボンフレーム:CFバイクは、カーボン素材に関するノウハウを結集して熟練した設計者が作り上げたカーボンバイクの中で、最もお求めやすい価格帯となっています。通常、このモデルのフレームジオメトリーはハイエンドのCFRやCF SLXと同じで、カーボン素材の品質がわずかに劣り、ミドルクラスのコンポーネントを搭載しています。 |
AL | お手頃価格で耐久性に優れるアルミバイク:このような名前が付いていないバイクは、アルミフレームのバイクです。通常、アルミバイクはバイクシリーズの中で最もお手頃な価格帯となっています。カーボンフレームモデルと比べると高級感やエレガントさ、軽さの面では少し劣るものの、物理的な力を受けた際に強く、落としたり取り扱いが雑だったりしても破損しにくいという特長があります。 |
Canyonのロードバイクが獲得したタイトル:その実力を証明
バイクモデルの名前には、末尾に「Di2」、「Aero」、「LTD」といった文字や単語がついているものがあります。
多くの場合、これらの単語はバイクの最も特徴的な機能や特性を表しています。
「Di2」と「AXS」はそれぞれShimanoとSRAMの電動変速システムを搭載していることを表しています。「Aero」は他のオプションよりも空力性能に優れたエアロホイールを、「LTD」はハイエンドな特別スペックや特別エディションのパーツを装備した限定版であることを示しています。
バイクの製品ページに簡単な説明が記載されているので、それぞれのバイクの特徴的な機能をご確認ください。
ロードバイク購入時に考慮すべきその他の事項
バイクモデルを数種類まで絞りこみましたか?
それでは、細かいところを見ていきましょう。フレーム素材とコンポーネントはどうなっていますか? 重要なチェックポイントです。
ロードバイクのフレーム素材
Canyonのロードバイクのフレーム素材は、主にカーボンとアルミの2種類になっています。
カーボンフレームは軽くて剛性が高く反応性がよい一方、路面の振動を吸収するので快適です。しかし価格は高めで、衝撃を受けるとヒビが入りやすいという特性もあります。
アルミフレームは比較的安価で耐久性が高く、大きな衝撃にも強いという特長があります。重量の面では若干不利で、また振動吸収性もあまりよくないので乗り心地の面で劣ります。
ロードバイクのドライブトレインとグループセットのオプション:
チェーン、スプロケット(後輪に装着されているギア)、ディレーラー(ギアを変える変速機)、チェーンリング(ペダルとつながるクランクに装着されているフロントギア)などを含む変速システム全体には、スタイリッシュな名前がつけられています。
コンポーネントを選ぶ際には、主に次の2つのことを検討します。
- 最先端の電動変速システムと従来型の機械式変速システムのどちらがよいか。
- また、チェーンリングが1枚のフロントシングルと2枚のフロントダブルのセットアップを選ぶこともできます。

ロードバイクの変速について学ぶ
電動変速システムを搭載したバイクはスムーズにすばやく変速し、またほとんどのライダーにとって機械式変速よりも調整やセットアップが簡単です。しかし、機械式の同等グレードの製品よりも高価で、交換部品も同様に高価となります。電動変速システムには「AXS」や「Di2」といった名前が付いています。
機械式変速システムは電動式よりも安価です。また何シーズンでも良好な変速性能が維持されますが、変速の精度、スムーズさ、すばやさを追求したい方にとっては、電動式ほどの満足感は得られないかもしれません。
フロントシングルとフロントダブルのチェーンリング構成
フロントシングル構成は前側のギアであるチェーンリングが1枚だけで、ドライブトレインがシンプル化され、軽量化にも貢献します。これはメンテナンスの手間が少なく扱いやすいシステムを好むライダーに理想的な構成で、変化に富んだ地形でペダル回転数(ケイデンスと呼ばれます)を一定に保つようにギア比を変えることがそれほど重要でない乗り方でよく使用されます。
フロントダブル構成では、チェーンリングが2枚となっています。この構成は、最適なペダル回転数を維持するためにギアを細かく変速させる必要があるライダーなど、汎用性の高さを重視する方に適しています。フロントダブルシステムはフロントシングルと比べると若干複雑で重量も多少増加しますが、ライド中にギア比を微調整したい場合に細かく選ぶことができます。
ロードバイクのホイールとタイヤ:その目的と選び方
カーボンホイールとアルミホイール、どちらがお好みですか? 性能とコストのバランスを見て選びましょう。
アルミホイールと比べるとカーボンホイールは剛性が高くて軽く、エアロ効果も優れています。つまり、全般的に高性能です。また、スピードを感じられるため、軽く踏むだけで速く走る気持ちよさを味わえます。しかし価格は高めで、扱いもデリケートです。
一方でアルミホイールは価格がお手頃で耐久性が高く、修理も比較的簡単です。カーボンホイールよりは少し性能が落ちるかもしれませんが、毎日のライドやトレーニングに使う機材として適しています。
タイヤ選択については、ほとんどのロードバイクはチューブレス対応で転がり抵抗の小さいスリックタイヤを装着しています。これはオンロードライドに最適なチョイスです。バイクの乗り方に合わせてモデルごとに微妙にタイヤが異なっており、Enduraceではワイドでボリュームのある32mm幅のタイヤを採用し、シクロクロスバイクはシクロクロス専用の33mm幅のタイヤを装備しています。
ロードバイクのサイズの正しい選び方
オンラインでバイクを購入すると、サイズが合わなくて体にうまくフィットしない場合があるのではないかと心配する声をよく耳にします。
しかし、そんなことはないと自信を持って言い切れます。
サイズ選びを直感的にすばやく簡単にできるようにするため、Canyonはパーフェクトポジショニングシステム(PPS)というバイクサイズツールを開発しました。基本的な測定箇所である身長と股下長の2か所を測って、その値をPPSツールに入力するだけです。
所要時間は5分程度で、その結果からお気に入りのあらゆるモデルのCanyonバイクについておすすめのサイズがわかります。
このツールでは15,000以上のデータポイントを使用して完璧にフィットするフレームサイズを決定し、おすすめのサドル高も教えてくれます。また、閲覧中のバイクでサドル高をその範囲内に設定できるかどうかもチェックします。入力データが正確であれば、このツールは98%の方に理想的なフレームサイズを提案します。
測定値を入力すると、バイクの各モデルのページに推奨フレームサイズが表示されます。もしバイクのサイズがどうしても合わなかった場合には、30日以内にご返品いただけると全額返金いたします。まだ不安な点があるようでしたら、ロードバイクのサイズの選び方のヒントとアドバイスをご覧ください。
ロードバイク選びのまとめ
以上で、あなたにぴったりなバイクを自信を持って選ぶために必要なことはすべてお伝えしました。
まとめ:
- 用途を決める
- 前述の選び方のコツを参照し、自分のライディングスタイルに最適なバイクを探す
- 自身のモチベーションに合うバイクのレベルを決める
- 自身のニーズに合うスペックのコンポーネントを搭載したモデルを選ぶ
- PPSツールで適切なサイズを把握する
ビギナー向けのロードバイクの選び方についてもっと詳しい情報をご希望の方は、こちらのガイドをお役立てください。
さて… 説明は以上です。理想のCanyonバイクを選んでライドをお楽しみください!🤙

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